1.売掛債権について
売掛債権は簿記会計上の売掛金のことですが、この売掛金とは簡単に言うとツケです。
それが口約束であろうとあるいは簡単な書面であろうと、いずれは現金として回収出来る見込みが立つものを言います。
昔からの古いつきあいで、話の流れ上このツケで売買を行うケースも少なくありません。
しかしながら、この売掛金つまり売掛債権では相手方がいきなり倒産をする可能性があり、その倒産をしてしまうとほぼ回収が出来なくなります。
ツケの相手が破産した場合は後日破産管財人を務める弁護士などから一定額の保証が得られる可能性はありますが、まったく回収が出来なくなることもしばしばです。
つまりこのツケは現金でない以上、受け取ることが出来る権利を示しているに過ぎず、回収出来ない可能性を考慮して行動をすることが重要となります。
2.購入したら即金で支払う取引も増えている
また最近では特に小売業において、このツケでの商売をせずに購入したら即金で支払う取引も多くなっています。
現金でその場において支払うから単価を値引きしてほしいという、商売上のやりとりも多くなっているわけです。
現金ですぐに回収が出来るというのは売る側からすると魅力です。
その現金ですぐに別の商売なりあるいは水道光熱費などの運営費用を支払ったりと使えるわけですから、現金の方がいいのは当たり前と言えます。
売る側としては現金が好ましく、買う側からすれば後日の支払いでいい分だけ楽です。
しかしながらこうした売掛債権を巡る取引は、今まではなんとなく出来ていたとしても今後は認めなくなる可能性が高いです。
金融機関などのように取引先の貸し倒れへの可能性が高いことは好ましくなく、出来れば速やかに現金で回収をしてほしいはずです。
現金であれば後日の回収の話などは起こりようがなく、次のステップに移れるわけですから、こちらがいいと言うに決まっています。
3.ツケ以上の利益が見込めない場合には支払いに窮する恐れも・・・
ツケで商品の購入をした側も、いずれはこのツケは支払わなければならない点に注意が必要です。
特にツケばかりで購入し、そのツケ以上の利益が見込めない場合には支払いに窮する恐れもあります。
ある意味において商売上危険ですから、早めに現金で支払うように心がけることが重要です。
売った側も買った側も双方が速やかに現金にしていくことが出来る信頼出来る相手かどうかは、確実に確認を行うことが求められます。
今までの商売上におけるお得意様だったからと言う考え方は、もはや通用しなくなりつつあります。
相手と自社においてはよくても、金融機関などの利害関係者からは好ましくないとして指摘を受ける可能性が高まります。
現金で即金による支払いで受けられるメリットは、その後小売りにおいて安値で売ることに繋がります。
その結果薄利多売に成功しやすいメリットがあり、現にこうした店舗を展開して成功している企業があります。
いずれは旧態依然としたところは駆逐され、安値でかつ良い商品を売るところだけが地域で生き残れるようになっていくことを真剣に考えるときが来ています。
出典サイト:売掛金 買取
最終更新日 2025年6月27日