【2022年最新版】神社について知っておくと役立つ基礎知識

「神社に興味がある」
「神社に参拝する際のマナーについて知っておきたい」
「伊勢神宮ってどんなところ?」

神社というとなんとなく神様を祀る場所、鳥居があるところをイメージしますが、もう少し詳しくいうと神様が住んでいる神聖な場所のことです。
同じように神聖視される場所に寺社がありますが、このふたつの違いは祀る対象と鳥居があるかないかということです。
神様や仏様はいずれも神聖なので人間が住んでいる俗世とは区別する必要があり、そのために設けられているのが鳥居ですが、寺社に鳥居がないからといって結界がないわけではないです。
寺社にも山門や石段などが設けられており鳥居ほど目立ちませんが、結界は確かに存在しており外の世界と聖域を区切っています。

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神様と仏様を拝む時の違い

神聖なものの象徴である神様と仏様ですが、この2つを拝むときの大きな違いはどこにあるのでしょうか。
一般的に仏様は寺社に安置されている仏像に向かって拝みますが、神様は本殿の奥にあるものに向かって拝みます。
神殿や本殿になにが祀られているのかは神社によって違いますが、有名なところでは伊勢神宮や熱田神宮に祀られている鏡や剣があります。
ですがいずれも神様そのものの姿ではなく神様が宿る、または降りてくるために相応しいものが置かれているということです。
つまり神様とは存在しても目には見えないものなので代わりになるものを祀ることでそこに鎮まってもらい、参拝はその存在を感じて拝むということになります。

目に見えぬ神とは

それでは目に見えぬ神とはどんな存在なのかということですが、森羅万象に宿る八百万の神をさします。
八百万という言葉には無限という意味が込められており、数えることのできない多くの存在ということです。
日本の歴史を振り返ればわかりますが日本人は古くから畏怖を感じる存在を祀り、庇護が欲しくて祀るということを繰り返しています。
そのため川や岩、山、草木に神が宿ると考え、また歴史に影響を及ぼした力のある人物を神として祀ることで鎮めているのです。
現在でこそ神殿に神が宿るとする神体を祀っていますが、そもそも神殿を設けるという考え方はなかったのです。
森羅万象に神が宿るわけですから、岩や山を直接拝むのが本来の姿だったわけで、神殿や拝殿を設けたのは寺社で仏様を祀るという仏教に影響を受けた経緯があります。
そうしたことから現在でも背後にある山を神体として神殿がなく拝殿だけを設けているところもあります。

日本国内の神社を楽しむためのポイント

神社は現在、10万社を超える数が存在しているとされています。
中でも戦後に設立され全国8万社を包括する組織として神社本庁が置かれていますが、その頂点に位置する伊勢神宮を始めとして日本国内の神社を楽しむためのポイントをいくつか紹介します。

鳥居をくぐったときの厳粛で清浄な雰囲気

まず俗界と神域を区切る結界である鳥居をくぐったときの厳粛で清浄な雰囲気です。
パワースポットという言葉がありますが、なにか目に見えない気配を全身に感じることがあります。
その気配や雰囲気は訪れる場所によって違うのでそれぞれの違いを体感してみるのも楽しいです。
山が神体のときや神木があるところは特にその気配を強く感じるかもしれないです。

神社巡りをして自分に合った気配を探す

神社巡りをして自分に合った気配を探すのも楽しいです。
神域に入ると心が清々しくなった、参拝するとなんだか体が軽くなったというときは相性がよいのかもしれないです。
そもそも参拝は日頃の無事に感謝を捧げ困ったことがあるときは庇護をお願いする意味があるので、身も心も元気になれば御利益があるといえます。

参拝するときはマナーを知っておく

参拝するときはマナーを知っておけば、さらに御利益を得られるかもしれないです。
参拝とは神に感謝を捧げて対話することですから、人間同士のコミュニケーションでもそうであるように最低限のマナーを知っておくと失礼にならないといえます。
まず鳥居をくぐるときは、これから神域に入るので軽く会釈してから境内に入ります。
歩くときは真ん中を避けて端によって歩き、神前にいったら真ん中に立って参拝します。
これは参道の真ん中は正中といって神様の通り道にあたるので避けるのが礼儀です。
手水も忘れずおこなって体や手を清めます。
作法はまず柄杓を右手に持って水を汲み左手にかけて左手を清め、次に柄杓を持ち替えて右手も清め、最後に左手で水を受け口の中を清めます。
神前に立ったら2礼、2拍手、1礼で参拝します。
2礼は90度にゆっくりと丁寧に腰を折り、2拍手は右手を少し下にずらすのがポイントです。
手を打つときは両手を肩幅程度に開き、パンパンと心地よい音が響かせますが、柏手を打つ理由は神様に訪れを知らせるためだとも、邪気を払うためだともいわれています。
これを2回繰り返したら最後にまた1拝して終了です。
これが一般的な作法ですが、違うところもあるので参拝するときは確認した方がよいです。

まとめ

参拝の際に唱えた方がよい言葉があるので知っておくとよいです。
地域の祭礼や結婚式で1度は耳にしたことがあるかもしれない言葉ですが「祓え給い、清め給え、神ながら守り給い、幸え給え」です。
個人のお願いをするために参拝するのが一般的かもしれませんが、そもそも神を祀る行為は地域の安寧や五穀豊穣を感謝し願うことから始まったことですから、まず全体の幸福を感謝し願うことが大切です。

最終更新日 2025年6月27日